ダンボールに赤ちゃんを入れて育てるなんてとんでもない!そんな声が聞こえてきそうですが乳児死亡率が世界で一番低いとされるフィンランドでは赤ちゃんをダンボールに入れて育てるのがあたり前とされています。
妊婦さんが喜ぶフィンランドのダンボール箱
フィンランドでは妊婦さんに対して2つの育児のためのサポートを提示します。ひとつは育児給付金、もうひとつがベイビーボックス、マタニティボックスとも呼ばれるダンボール箱、そのどちらかを受け取ることができるのす。
もちろん給付金を貰いたい!……なんてフィンランド人は考えません。なんと95%以上の妊婦さんがダンボール箱を選ぶのです。
なぜならそのダンボール箱の中には子育てに必要な赤ちゃんグッズがいっぱい詰まっているからです。ここですべてを挙げることができないほどたくさんのものが入っていますが、一例をあげるとマットレス、毛布、帽子、服、布おむつセット、絵本、おもちゃ…まだまだあります。
そしてこれらが入っていたダンボール箱は赤ちゃんのベッドになります。赤ちゃんが眠るための空間と特別に作ることで赤ちゃんが守られるようになっています。ダンボール箱は軽いのでお母さんが動くところに一緒に移動することが出来ます。お母さんと赤ちゃんがいつでも一緒に入られるのです。
ダンボール箱での子育てはフィンランドに根付いた文化
このような活動はフィンランドでは75年以上前から続いており、このダンボール箱を受け取ることが母親になるということだという文化が根付いています。もう3世代以上も続いていると思うとフィンランド人にとってなくてはならない物のひとつと言えます。
入っているものは時代とともに変わってきましたが、そこに込められた子育てへの思いは変わりません。国をあげて子育てを支援するフィンランド。そのかわり税金が高いと言われますが、子どもは国の宝だからという考え方のもと、これからもダンボール箱を贈るという文化は続いていくはずです。
私たち日本人なりにできるダンボール箱での子育て
日本でもこういった文化が根付くといいのですが、フィンランドと比べて人口が多すぎるの(フィンランド2013年人口543.9万人)でなかなか難しいところがあります。
ならば国に任せずに自分たちで自主的に行うというのはどうでしょう。トーレーショップではダンボールでできたゆりかごという商品があります。このゆりかごに友人とたくさんのベビーグッズを詰め込んで新婦さんにプレゼントしてみませんか。
まとめ
フィンランドとまったく同じことを日本で行うのは難しいのですが、その考え方を取り入れることは可能です。そして赤ちゃんを思う気持ちは万国共通。もしかしたらダンボール箱での子育ては日本でも増えていくかもしれませんね。